ちょうどいいブスのススメ

☆１つもつけたくないです。「良いことを言っている風」の詭弁が連ねてあるだけです。ご自身の価値を男性にジャッジされることにしか見いだせないことに虚栄をはる。……だけなら結構ですが、自己肯定のこころを大切に育てている女性たちにそれを押し付けるのは大変無礼なことです。つまり、自己肯定感の低い女性や、女性は男性の性の支配下にあるのだと信じて疑わない男性にとっては大変気持ちの良い本でしょう。そのような人がいないことを祈ります。山崎ケイさんのやっていることは、痛み止めの投与で創部を無視しているだけにすぎません。それは彼女の言う「ブスの受容」ではありません。おそらく複数の誰かに容姿をジャッジされることによってつけられた彼女の心の傷は、都合のよい客体としての性を演じることで無視されてきたのだと思います。痛みを感じないうちに、創部は膿み、感染し、腐ります。適切にケアし、愛することが受容です。この本は世に出てはいけませんでした。こうなる前に山崎さんは適切にケアされ、愛に守られるべきだったと思います。愛とは男性による性愛だけではありません。どのような家庭、学生時代を過ごされ、どのようなご友人、上司、同僚を持たれているのか詳細はわかりませんが、彼女を守れる人が周囲にいなかったことがかわいそうです。